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作品紹介

京都ALS患者嘱託殺人事件
死の直前まで続いた二人のやり取り。なぜ一線を越えたのか?
2026年10月31日(金)公開
和歌山毒物カレー事件の深層をたどった映画『マミー』で日本のドキュメンタリー映画界に鮮烈な印象を残した二村真弘監督最新作。2020年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う女性から依頼され薬物を投与し殺害したとして、医師が逮捕されたこの事件。メディアは苛烈に主犯医師を非難し、世間も同調。25年に余罪も含めて懲役18年の刑が確定した。裁判を傍聴したことをきっかけに「何かが抜け落ちている」と本事件の取材に取り掛かった二村。被害者の女性、そして逮捕された医師の人生を追うことで浮かび上がるものとは?
和歌山毒物カレー事件の深層をたどった映画『マミー』で日本のドキュメンタリー映画界に鮮烈な印象を残した二村真弘監督最新作。2020年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う女性から依頼され薬物を投与し殺害したとして、医師が逮捕されたこの事件。メディアは苛烈に主犯医師を非難し、世間も同調。25年に余罪も含めて懲役18年の刑が確定した。裁判を傍聴したことをきっかけに「何かが抜け落ちている」と本事件の取材に取り掛かった二村。被害者の女性、そして逮捕された医師の人生を追うことで浮かび上がるものとは?
- ストーリー
- 2019年11月30日夕刻、「京都ALS患者嘱託殺人事件」発生──ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う林優里さん(当時51歳)から依頼され薬物を投与し殺害したとして、2020年7月、二人の医師が逮捕された。一人暮らしの彼女は事件当時、眼球しか動かせず、痰吸引や胃ろうからの食事、排せつなど24時間介護が必要だった。主犯の大久保愉一と接触したのは、彼女が"安楽死"を望む言葉を度々投稿していたSNS。大久保らは事前に報酬として130万円を受け取り、初対面からわずか15分程度で殺害を実行した。さらに捜査で過去の殺人事件への関与も浮上。メディアは大久保の過去のブログなどから「ドクター・キリコ」への憧れや生命軽視の姿勢を大々的に報じ、〈狂った医者〉〈優生思想の殺人鬼〉と苛烈に非難。世間もまたそれに同調し責め立てた。そして25年、嘱託殺人罪などで懲役18年の刑が確定した。監督は、「和歌山毒物カレー事件」に挑んだの深層に迫ったを検証した『マミー』(24)で自らの闇をも曝け出し鮮烈な印象を残した二村真弘。優里さんの父親、SNS上での彼女を知る元看護師や難病当事者、医療とケアの専門家たちへの取材を重ね、彼女の人生を掘り下げていく。そのなかで見えてきた制度の未熟さ。明らかになる外界から完全に遮断されるかもしれない恐怖、そして、身体が訴え続ける生への渇望。一方で二村は、大久保の半生を辿るべく、母親やかつての医師仲間を訪ねる。さらに供述分析を独自に実施し、大久保が収監される大阪拘置所へ──。「死にたい」、その言葉の奥にあるもの。ひとりの女性の声が受け止められない社会の空白地帯で、死の直前まで続いた二人だけのやり取り。私たちが目を背け続けている何かが、未公開のDMとそれぞれが語る"事実"から浮かび上がってくる。
- スタッフ
- 監督:二村真弘
- 作品データ
- 製作年2026年製作国日本配給東風上映時間98分






